ACA広告業協同組合

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6月17日~21日、ACA「海外広告ビジネス研修」を実施しました。

6月17日~21日、ACA「海外広告ビジネス研修」を実施、 会員社から25名が参加しました(H.I.D.(国際・研修部会)主催)。

17日に、上海好世置業有限公司(丸紅)が郊外に建設中の 複合マンションの販売センター、 18日に、北京電通広告有限公司上海分公司(電通)ならびに 上海瑞可利広告有限公司(リクルート社)を訪問。

19日・20日に、上海万博を見学しました。

成田空港より2便に分乗し、上海(浦東空港)へ到着。

◇上海好世置業有限公司(丸紅)を訪問
上海好世置業有限公司(丸紅)が開発中の高層マンション販売センターへ、バスで1時間余り移動し、同社総経理・川上宏様より、詳しいご説明を受けました。
この開発地区は、上海の中心地区から北西方向に向かって伸びる地下鉄11号線「馬陸」駅周辺に新たにつくられているもので、高層マンション6棟の第1期工事が、9月のオープンを目指し、進行中です。

川上様より、同社がこれまでに手掛けてこられた事業のお話し、購買層の変遷、マンション建設についての日本との違い、それに、マンション販売についての広告や集客などのお話しを伺い、いろいろと質問が出されました。

販売センター外観。先に、建築中の建物(部分)

販売センター内での川上様からのレクチャー

模型を前に、川上様のご説明

◇北京電通広告有限公司上海分公司(電通)を訪問
午前10時に、上海市の中心地区に位置する北京電通広告有限公司上海分公司(電通)を訪問しました。
同社の創意(クリエイティブ)統括本部長・藤島淳様より、上海あるいは中国における広告クリエイティブの傾向を、また、董事 営業統括・藤川敬直様から、上海ならびに中国の媒体事情を中心に、お話しを伺いました。
同社の創意本部64名を統括する藤島様から、クリエイティブ作業の概要、中国の広告表現の特色、中国広告協会主催の主な広告賞(藤島様が、審査に加わっておられる賞もある)、中国の広告表現の今後の方向性、日系企業が活躍できそうな部門などのお話しを、 実際の作品のご紹介を交えて、ご説明戴きました。

また、営業統括をされている藤川様から、中国の媒体事情を、詳しいデータのご紹介を戴きながら、ご説明を受けました。テレビは、40%ほどのシェアがあるが、大都市では視聴可能チャンネルが90ほどあり、視聴率分散が懸念されること、視聴時間が22時くらいまでで減少してしまうこと、新聞の広告シェアが30%近くあること、OOH広告とともに イベントなどの販促活動が有効であること、web広告のシェアはまだ低いが、急速に伸びる可能性があること、などを伺いました。
広告表現の審査が厳しいこと(No.1表現など)や、営業税として9.9%の課税があり、外注に出しにくいことなど、意外な印象を持つお話しも伺えました。

藤島様から、クリエイティブを中心にしたレクチャー

藤川様から、中国媒体事情を中心にしたレクチャー

両氏とも、多くの資料を基にご説明

◇上海瑞可利広告有限公司(リクルート)を訪問
午後2時に、上海瑞可利広告有限公司(リクルート)を伺い、上海ホットペッパー営業責任者・染川昇様のお話しを伺いました。
前半は、上海で70万部を発行(それに、web版も)する『胡椒●●』(ホットペッパー。●●はくさかんむりに倍)。クライアントは、飲食店500店、ヘアサロン・エステ関係100店。平均月収が、5.5万円ほどといわれる上海で、同誌のターゲットは、月収6万円以上の働く女性(10%ほどは、月収12万円~)。外食好きで、「サービス」や「きれい」を重視するこの層に、非常に高い認知度を持っているそうです。地下鉄での配布が可能になったこと(その裏には、大いなる努力があった)が、大きな躍進のポイントになったようです。

後半は、「中国組織に『Recruit-way』を浸透させるメンバーマネージメントとは?」の講演に移りました。日本流を押し付けず、かといって、中国人を甘やかすことでもない、その考え方の「十カ条」は、染川氏が体験から獲得された独特のノウハウで、ひき付けられるものがありました。中国での事業展開に失敗したり、なかなかうまくいかない事例が多いなかで、大いに参考になるお話しでした。

染川様からのご説明
染川様の熱のこもったお話しに参加者も惹かれる。

リクルート社の社内風景

【夕食会】
18日の夕食会には、参加者のほかに訪問した上記3社より、5名の方々にもご参加戴き、寛いだ雰囲気のなかで、昼間の研修に関連したお話しや、研修では伺えなかったお話しなどをお話し戴き、白酒の乾杯をしながら、懇談いたしました。




3日間コースの参加者とホテルで別れ、23名が、上海万博会場へバスで移動しました。

●上海万博を見学
ホテルから会場までは、30分ほどの移動でしたが、駐車場から入場の間の徒歩移動、入口でのセキュリティチェックがあり、会場内シャトルバスで日本館近くに着くまでに、1時間余りを要しました。日本館を背景に集合写真を撮り、その後、自由見学をいたしました。43万人に上る入場者があり、日本館の待ち時間が、5時間を要するなど、思うようにパビリオンにはいることもできない状況でしたが、上海あるいは中国の人々の万博(中国風には「世博」)に対する熱い思いとエネルギーを実感することができました。

翌20日にも、引続き、上海万博を見学したり、オプショナル企画に参加したりと、それぞれに、上海あるいはその周辺を、楽しみました。

日本館をバックにパチリ

中国館を背景に一枚

日本産業館前での「原宿スタイルコレクション」には、黒山の人だかり

●リニアモーターカーに乗る
午後2時までを自由行動とし、ホテルを出発。見学した万博会場(日本館など)を右に見ながらバスで、「滝陽路」駅へ。ここから、空港駅までの約30kmを、リニアモーターカー(ドイツ製)に乗りました。

スタート3分で、早くも最速の時速430㌔を超え、7分余りで到着。乗り心地は、新幹線と同様な感じで、これほどの加速、スピードが出ているのが、感じられないほどでした。

空港で、解散し、2機に分乗しました。

地下鉄改札口近くの近隣案内パネル。クーポン券が貰えるそうだ。

旅の締めくくりに、リニア乗車体験。

発車3分で、最高時速431kmに。
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